WEKO3
アイテム
看護師の自己教育性尺度の開発と看護師の自己教育性に関連する要因の検討
https://doi.org/10.14993/00002471
https://doi.org/10.14993/00002471a38798f4-2508-4c8b-b9e8-7662541bfbe3
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||
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公開日 | 2023-04-18 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 看護師の自己教育性尺度の開発と看護師の自己教育性に関連する要因の検討 | |||||
言語 | ja | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Development of A Self education Scale for Japanese Nurses and Identifying Factors related to Self education of Japanese Nurses | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 自己教育性 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 看護師 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 尺度開発 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 関連要因 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | self-education | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | nurse | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | scale development | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | related factors | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||
資源タイプ | doctoral thesis | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.14993/00002471 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | open access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||
著者 |
野寄, 亜矢子
× 野寄, 亜矢子 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】 本研究は、第一に看護師の自己教育性の構成概念を明らかにすること、第二に看護師の自己教育性尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検証すること、第三に開発した尺度の得点分布を可視化すること、第四に看護師の自己教育性と関連する要因を明らかにすることである。 【方法】 第一段階として看護師の自己教育性の概念分析を行い、構成された概念の属性の5要素 〈看護への興味〉〈自信・充実感・安定性〉〈成長・発展の志向〉〈省察する力〉〈学習の技能〉に基づき先行研究を参考に質問項目を作成し85項目からなる看護師の自己教育性尺度原案を作成した。第二段階として看護教育専門家による内容妥当性、表面妥当性の検討を繰り返し行い、62項目からなる修正版尺度原案を作成した。第三段階として全国の300床以上を有する急性期病院22施設の看護師1,080名を対象に修正版尺度原案について無記名自記式質問紙調査を実施し(第一次全国調査)、探索的因子分析を行い、同データを用いて確証的因子分析を行った。また、Cronbach's α係数を算出し尺度の内的整合性を確認した。さらに看護実践の卓越性自己評価尺度得点、専門看護師や認定看護師の資格の有無、進学希望の有無、職業継続意思の有無の4指標を外的基準として基準関連妥当性を検証した。第四段階として関西圏内の一般病床420床を有する急性期病院1施設の看護師100名を対象に3週間の間隔を空けて看護師の自己教育性尺度について2回の調査を実施し、テスト・再テスト法による級内相関係数を算出した。第五段階として全国の300床以上を有する第一次全国調査とは異なる急性期病院78施設に勤務する5,636名の看護師を対象に開発した尺度と看護師の自己教育性の概念分析で示された先行要件から抽出した関連要因について無記名自記式質問紙調査を行った(第二次全国調査)。尺度の基本統計量を算出し得点分布を可視化した。また、尺度総得点と下位尺度の得点を目的変数、関連要因を説明変数として単変量解析、決定木分析、重回帰分析を行った。統計解析における有意水準は5%とし、統計解析にはIBM SPSS ver.28、IBM SPSS Amos ver.26を用いた。本研究は武庫川女子大学研究倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号20-71)。 【結果】 第一次全国調査は416名から回答があり (回収率38.5%)、有効回答は381名 (有効回答率35.3%) であった。探索的因子分析の結果、看護師の自己教育性尺度として《自ら学ぶ力》、《省察する力》、《看護への興味と仕事の充実感》 の3因子27項目からなる尺度が作成された。因子負荷量は.516から.895であり、抽出後の負荷量平方和の累積は54.0%であった。Cronbach'sのα係数は尺度全体で.945、下位尺度の第1因子で.928、第2因子で.897、第3因子で.899であった。級内相関係数は.714から.865であった (n=36、p <.001)。基準関連妥当性は看護実践の卓越性自己評価が高い群で看護師の自己教育性は有意に高く ( p <.001)、専門看護師・認定看護師の資格を保有する群でも有意に高い結果であった(総得点・第1因子・第2因子 p <.001、第3因子 p = .045)。確証的因子分析による適合度はGFI=.834、AGFI=.802、CFI=.912、RMSEA=.068であった。 第二次全国調査では1,510名から回答があり(回収率26.7%)、有効回答は1,446名(有効回答率 25.7%)であった。看護師の自己教育性尺度の総得点 (平均±標準偏差) は105.1±17.6点であり、下位尺度得点別では 《自ら学ぶ力》 43.7±9.7、《省察する力》 42.9±5.7、《看護への興味と仕事の充実感》 18.5±4.7であった。重回帰分析の結果、看護師の自己教育性尺度の総得点には[職場で役割を担うことに負担を感じる]が有意に負の関係であり (β= -.242, p <.001)、[看護師としての自分を応援してくれる家族がいる](β= .128、p <.001)、[自分を認めてくれる上司、先輩、同僚がいる](β= .126、p <.001)、[職場には、互いに刺激しあえる先輩、同僚がいる](β= .132、p <.001)、[職場内での役割の有無](β= .129、p <.001)、[チームで連携して仕事に取り組んでいる](β= .099、p =.001)、[院内で行われている研修は学びやすい](β= .110、p <.001) が有意に正の関係であった。 【考察】 本研究により看護師の自己教育性尺度として 《自ら学ぶ力》、《省察する力》、《看護への興味と仕事の充実感》 からなる3因子27項目の看護師の自己教育性尺度が開発された。開発された看護師の自己教育性尺度は、(1) 概念分析で示された看護師の自己教育性の5属性が全て含まれていること、(2) 成人学習者である看護師の主体的な学習プロセスを踏まえていること、(3) 先行研究で実証されている看護師の経験学習の重要性が反映されていることより、看護師の自己教育性を適切に測定できていると考える。 また、(1) 内的整合性が一貫して高く、(2) 再現性も高いことから信頼性の高い尺度であると言える。さらに、(1) 文献レビューおよび専門家によるチェックにより内容妥当性が高い項目で構成され、(2) 尺度の総得点および下位尺度得点が外的基準として設定した4指標の全てにおいて有意な関連をもち、(3) 確証的因子分析の結果は高いパス係数と一定の適合度を示していること、(4) 尺度開発とは別の大規模データでも妥当性が確認できたことから妥当性の高い尺度であると言える。また関連要因の検討から他者からの内省支援・精神支援、他者との社会的相互作用による学ぶ機会が看護師の自己教育性を高める要因であること、承認や役割付与は看護師の自己教育性を高める要因である一方で、低下させる要因でもあることが示された。看護師が生涯にわたり学び、看護実践能力を維持、向上していくためには、対話を重視しながら個々の看護師の能力や状況に応じた支援が求められる。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
p. 1-78, 発行日 2023-03-03 |
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学位授与番号 | ||||||
学位授与番号 | 甲第207号 | |||||
学位名 | ||||||
言語 | ja | |||||
学位名 | 博士(看護学) | |||||
学位授与年月日 | ||||||
学位授与年月日 | 2023-03-03 | |||||
学位授与機関 | ||||||
学位授与機関識別子Scheme | kakenhi | |||||
学位授与機関識別子 | 34517 | |||||
言語 | ja | |||||
学位授与機関名 | 武庫川女子大学 |